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論文一覧

免疫乳酸菌EF-2001に関する論文一覧

英文

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  • 脳機能

  • 掲載誌：Sci Rep 14, 11519 (2024)

  • Anxiolytic effects of Enterococcus faecalis 2001 on a mouse model of colitis

    「Enterococcus faecalis EF-2001の大腸炎マウスモデルに対する抗不安作用」

    要旨
    潰瘍性大腸炎は炎症症状に加え、不安などの精神障害を引き起こす。マウスに2%デキストラン硫酸ナトリウムを7日間投与した結果、潰瘍性大腸炎様症状と不安行動が引き起こされ、LPSやコルチコステロン濃度が上昇したが、EF-2001の投与によりこれらの変化が回復した。EF-2001の効果は潰瘍性大腸炎の改善と脳の前頭前野におけるCAMKII/CREB/BDNF-Drebrin経路の促進によると考えられる。
  • 抗肥満

  • 掲載誌：Int J Mol Sci 24, 4486 (2023)

  • Heat-Killed Enterococcus faecalis Inhibit FL83B Hepatic Lipid Accumulation and High Fat Diet-Induced Fatty Liver Damage in Rats by Activating Lipolysis through the Regulation the AMPK Signaling Pathway

    「加熱殺菌Enterococcus faecalisは、AMPKシグナル伝達経路の調節を通じて脂肪分解を活性化しFL83B肝細胞中の脂質蓄積および高脂質食誘導ラットの脂肪肝による障害を阻害する。」

    要旨
    高カロリー食の継続摂取は肝臓に脂質を蓄積させ、非アルコール性脂肪性肝疾患を引き起こす。肝臓の脂質蓄積をEF-2001によって防ぐメカニズムを調べた。その結果、EF-2001がオレイン酸誘導FL83B肝細胞と脂肪肝ラットで脂質蓄積を軽減し、AMPK経路を活性化することでSREBP-1Cの発現を抑制し、脂質の合成と分解を調整して脂質蓄積を抑制したと考えられる。
  • 脳機能

  • 掲載誌：J Psychiatr Res 148, 137–148 (2022)

  • Antidepressant effects of Enterococcus faecalis 2001 through the regulation of prefrontal cortical myelination via the enhancement of CREB/BDNF and NF-κB p65/LIF/STAT3 pathways in olfactory bulbectomized mice

    「嗅球切除マウスにおけるCREB/BDNFおよびNF-κBp65/LIF/STAT3経路の増強を介した前頭前野皮質髄鞘形成調節による Enterococcus faecalis 2001の抗うつ効果」

    要旨
    大うつ病性障害の動物モデルである嗅球切除マウスは抑うつ様行動と前頭前野でのミエリン等の減少を示したが、EF-2001の投与によりこれらの変化は防止され、BDNFとLIFの増加が確認された。さらに、CREB/BDNF、NFκB p65/LIF/STAT3経路を亢進させ、髄鞘形成を調節することが分かった。腸内細菌を活用した治療戦略がうつ病の症状緩和に有望な代替療法になることが示唆された。
  • その他

  • 掲載誌：Int J Mol Sci 23, 5413 (2022)

  • Heat-Killed Enterococcus faecalis EF-2001 Induces Human Dermal Papilla Cell Proliferation and Hair Regrowth in C57BL/6 Mice

    「加熱殺菌 Enterococcus faecalis EF-2001はヒト皮膚乳頭細胞の増殖とC57BL/6マウスの発毛を誘導する。」

    要旨
    EF-2001の脱毛予防と発毛効果を調査した結果、濃度依存的にヒト毛乳頭細胞の増殖を示した。また、EF-2001をマウスに塗布することで発毛が認められた。EF-2001がマウス背部の皮膚組織におけるマーカー遺伝子（Wnt）と成長因子の発現を増加させ、毛包の休止期から成長期への転換を促進したと考えられる。
  • 抗肥満

  • 掲載誌：Foods 11, 575 (2022)

  • Heat-Killed Enterococcus faecalis EF-2001 Attenuate Lipid Accumulation in Diet-Induced Obese (DIO) Mice by Activating AMPK Signaling in Liver

    「加熱殺菌Enterococcus faecalis EF-2001は肝臓のAMPKシグナル伝達の活性化により食餌誘発性肥満（DIO）マウスの脂質蓄積を抑制する。」

    要旨
    DIOモデルマウスにEF-2001連続経口投与した結果、対照群と比較して脂肪量、TC、LDLが減少し、HDLが増加した。肝臓ではAMPKとACCのリン酸化を促進され、脂質合成関連タンパク質（PPARγ、SREBP-1、FAS）の発現を抑制された。EF-2001はAMPK経路の活性化を介して高脂肪食による肝脂肪蓄積を軽減し、肝障害を改善する可能性が示唆された。
  • 抗肥満

  • 掲載誌：Nutrients 14, 1308 (2022)

  • Heat-Killed Enterococcus faecalis Prevents Adipogenesis and High Fat Diet-Induced Obesity by Inhibition of Lipid Accumulation through Inhibiting C/EBP-α and PPAR-γ in the Insulin Signaling Pathway

    「加熱殺菌 Enterococcus faecalis EF-2001はインスリンシグナル伝達経路におけるC/EBP-αおよびPPAR-γの阻害を介して脂質蓄積を抑制し、脂質新生および高脂肪食誘発性肥満を予防する」

    要旨
    高脂肪食誘発肥満ラットにEF-2001を6週間投与した結果、肥満が抑制され、総コレステロールやトリグリセリドが減少した。また、3T3-L1脂肪細胞における脂質蓄積を減少させた。EF-2001はインスリンシグナルのC/EBP-αおよびPPAR-γの発現を抑制することで、肥満抑制に寄与することが示唆された。
  • 基礎研究

  • 掲載誌：Front Microbiol 13, 959063 (2022)

  • Establishment of a polymerase chain reaction-based method for strain-level management of Enterococcus faecalis EF-2001 using species-specific sequences identified by whole genome sequences

    「全ゲノム配列から同定された種特異的配列を用いたポリメラーゼ連鎖反応に基づくEnterococcus faecalis EF-2001の菌株レベル管理法の確立」

    要旨
    EF-2001の全ゲノム解析に基づき、株特異的な塩基配列を同定してPCR用のプライマーセットを設計した。EF-2001株のDNA断片が他の乳酸菌や同属菌では増幅されないことを確認し、さらに121℃で熱処理した菌体やEF-2001を含む食品からDNA断片を検出できた。本法は熱処理された菌体や食品中のEF-2001を高精度で同定でき、発酵食品の品質管理に役立つことが示唆された。
  • 免　疫

  • 掲載誌：Jpn Pharmacol Ther 49, 913–916 (2021)

  • Immunological Benefits of Enterococcus faecalis 2001 in Healthy Volunteers

    「健常者における Enterococcus faecalis 2001の免疫学的利点」

    要旨
    健常人がEF-2001を4週間摂取した後、安全性と免疫学的効果を評価した。アラニンアミノトランスフェラーゼ値は低下し、血清IgM値は上昇した。その他の臨床値に摂取前後の変化はなかった。これらの結果は、EF-2001が健常人の免疫力を安全に高める可能性があることを示唆する。
  • 基礎研究

  • 掲載誌：Genomics 113, 1534–1542 (2021)

  • Complete genome sequence and comparative genomic analysis of Enterococcus faecalis EF-2001, a probiotic bacterium

    「プロバイオティクス細菌Enterococcus faecalis EF-2001の全ゲノム配列と比較ゲノム解析」

    要旨
    EF-2001の全ゲノム解析により、病原性因子サイトリシンを持たず病原性株V583とは系統的に異なると示唆された。種で共通する薬剤耐性遺伝子以外に、追加の耐性遺伝子は存在しないと予測された。また、特異的な49の遺伝子が発見され、多様な生物学的活性への洞察が得られる可能性がある。本法はフェカリス菌の病原性や有用性を予測し、菌株の早期区別を可能にする有用な手段であると示唆された。
  • 消化機能

  • 掲載誌：Hum Exp Toxicol 39, 721–733 (2020)

  • Effect of heat-killed Enterococcus faecalis EF-2001 on ethanol-induced acute gastric injury in mice: Protective effect of EF-2001 on acute gastric ulcer

    「エタノール誘発急性胃潰瘍に対する加熱殺菌Enterococcus faecalis EF-2001の効果： 急性胃潰瘍に対するEF-2001の保護効果」

    要旨
    エタノール誘発急性胃傷害マウスモデルでは胃粘膜損傷が見られるが、エタノール誘導前にEF-2001を5日間投与すると潰瘍および組織学的損傷スコアの減少が確認された。MAPKs（ERK1/2、JNK、p38MAPK）のリン酸化を抑制し、炎症性サイトカイン(TNF-α、I1-1β、IL-6)の発現上昇を低減した。EF-2001は炎症反応を抑えることで急性胃傷害を保護する可能性が示唆された。
  • 脳機能

  • 掲載誌：Physiol Behav 223, 112997 (2020)

  • Antidementia effects of Enterococcus faecalis 2001 are associated with enhancement of hippocampal neurogenesis via the ERK-CREB-BDNF pathway in olfactory bulbectomized mice

    「嗅球切除マウスに対するEnterococcus Faecalis 2001の抗認知症効果はERK-CREB-BDNF経路を介した海馬神経新生の増強に関連する」

    要旨
    大うつ病性障害の動物モデルである嗅球切除で生じる認知機能障害がEF-2001の投与により有意に改善した。また、海馬で低下したp-ERK1/2、p-CREB、BDNF、DCXの発現量や神経新生を回復した。EF-2001による抗認知症作用はERK-CREB-BDNF経路を介した海馬の神経新生の亢進と関連することが示唆された。
  • 消化機能

  • 掲載誌：PLoS ONE 14, e0210854 (2019)

  • Enterococcus faecalis EF-2001 protects DNBS-induced inflammatory bowel disease in mice model

    「Enterococcus faecalis 2001はマウスをDNBS誘発性炎症性腸疾患から保護する」

    要旨
    ジニトロベンゼンスルホン酸(DNBS)で大腸炎を誘発した炎症性腸疾患(IBD)モデルマウスに対してEF-2001を投与した結果、大腸炎に伴う炎症性サイトカイン等(COX-2、iNOS、IFN-γ、IL-1β、IL-6)の発現量が有意に減少し、DNBSによる大腸組織の破壊が抑制された。EF-2001はIBDに関連する炎症の緩和が示唆された。
  • 口　腔

  • 掲載誌：Benef Microbes 10, 661–669 (2019)

  • Evaluation of the effect of a heat-killed lactic acid bacterium, Enterococcus faecalis 2001, on oral candidiasis

    「加熱殺菌乳酸菌Enterococcus faecalis 2001の口腔カンジダ症に対する効果の評価」

    要旨
    カンジダ菌臨床分離株の菌糸成長をEF-2001が抑制することをin vitro試験で確認された。また、口腔カンジダ症患者13名を対象にしたオープン臨床試験では、EF-2001の7日間継続摂取により12名でカンジダ菌負荷量が有意に減少し、さらに、耳鳴りや冷感、抑うつ症状が有意に改善され、口腔症状の改善傾向が見られた。EF-2001は口腔カンジダ症状の改善に有効であることが示唆された。
  • 脳機能

  • 掲載誌：J Neuroinflammation 16, 201 (2019)

  • Effect of Enterococcus faecalis 2001 on colitis and depressive-like behavior in dextran sulfate sodium-treated mice: involvement of the brain–gut axis

    「デキストラン硫酸ナトリウム処理マウスの大腸炎およびうつ様行動に対するEnterococcus faecalis 2001の効果：脳腸軸の関与」

    要旨
    デキストラン硫酸ナトリウムにより誘発されたモデルマウスは炎症性腸疾患(IBD)様症状と抑うつ様行動を示すが、EF-2001の投与によりそれら症状の改善が確認された。EF-2001は直腸と海馬の炎症性サイトカインを減少させ、海馬におけるNFκB p65/XIAP経路を促進することによりIBD様症状と抑うつ様行動を抑制した。この発見はIBDとうつが密接に関係することを示唆している。
  • その他

  • 掲載誌：J Life Sci 29, 215–222 (2019)

  • Effect of Heat-Killed Enterococcus faecalis, EF-2001 on C2C12 Myoblast Damage Induced by Oxidative Stress and Muscle Volume Decreased by Sciatic Denervation in C57BL/6 Mice

    「酸化ストレスによって誘発されたC2C12筋芽細胞損傷および坐骨神経切除で生じたC57BL/6マウスの筋肉量減少に対する加熱殺菌Enterococcus faecalis EF-2001の効果」

    要旨
    C2C12筋芽細胞に対して過酸化水素で酸化ストレスを誘導すると細胞障害を引き起こすが、EF-2001により軽減された。さらに、坐骨神経切除した筋萎縮マウスモデルで引き起こされる筋肉量の減少が、EF-2001の投与により回復することが観察された。EF-2001は抗酸化作用および抗萎縮作用を持ち、機能性食品等への応用が期待される。
  • 免　疫

  • 掲載誌：J Life Sci 28, 1361–1368 (2018)

  • Anti-inflammatory Effect of Heat-Killed Enterococcus faecalis, EF-2001

    「加熱殺菌Enterococcus Faecalis EF-2001の抗炎症効果」

    要旨
    EF-2001はLPSで誘導されるマクロファージの一酸化窒素産生を減少させ、細胞毒性も示さなかった。また、iNOSやCOX-2発現を抑制し、MAPK経路(ERK、JNK、p38)やNF-κBの活性化を減少させた。さらに、Aktのリン酸化を阻害し、NF-κBの阻害因子であるIκBタンパク質発現を増加し、p65の核内転位を阻害した。EF-2001は炎症性疾患治療の手助けとなる可能性が示唆された。
  • 基礎研究

  • 掲載誌：Toxicol Res 34, 55–63 (2018)

  • Subchronic Oral Dose Toxicity Study of Enterococcus Faecalis 2001 (EF 2001) in Mice

    「マウスにおけるEnterococcus Faecalis 2001の亜慢性経口毒性試験」

    要旨
    1,000～5,000 mg/kg/dayのEF-2001をマウスに単回または13週間反復経口投与し、対照群と比較した結果、一般毒性試験で評価される項目に有意な差は認められず、異常な症状や死亡も観察されなかった。EF-2001のLD50は5,000 mg/kg/dayを超えると推定された。
  • 免　疫

  • 掲載誌：Pharmacometrics 93, 103–107 (2017)

  • The Role of Supplement EF-2001 Containing Enterococcus faecalis on Murine Ileal Immune Responses Ex Vivo

    「マウスの回腸免疫応答におけるEnterococcus faecalis EF-2001を含むサプリメントの役割」

    要旨
    対照群と比較し、EF-2001を5日間投与したマウスから採取したパイエル板細胞をコンカナバリンAで刺激するとTh1サイトカインのIL-2が減少してIFN-γが増加した。IL-4やIL-5などTh2サイトカインの産生には影響しなかった。LPS刺激ではIgG1およびIgAの産生が増加した。EF-2001は腸管でのB細胞とTh1細胞の免疫応答を調節し、恒常性維持に寄与する可能性が示唆された。
  • 免　疫

  • 掲載雑誌：Curr Pharm Biotechnol 18, 653–661 (2017)

  • Pharmaceutical Production of Anti-tumor and Immune-potentiating Enterococcus faecalis-2001 β-glucans: Enhanced Activity of Macrophage and Lymphocytes in Tumor-implanted Mice

    「抗腫瘍および免疫増強Enterococcus faecalis-2001のβ-グルカンの医薬品生産：腫瘍移植マウスにおけるマクロファージおよびリンパ球の活性の増強」

    要旨
    固形がん(Ehrlich細胞)および肉腫(Sarcoma-180細胞)を移植した担がんマウスにEF-2001を投与した結果、対照群と比較してリンパ球対多形核白血球比が増加し、腫瘍量を有意に減少させた。また、INF-γ、TNF-α、IgM、IgGの産生量も有意に増加した。EF-2001により活性化された免疫細胞により抗腫瘍活性を発揮した可能性が示唆された。
  • 免　疫

  • 掲載誌：Nutrients 8, 146 (2016)

  • Heat-Killed Enterococcus faecalis EF-2001 Ameliorates Atopic Dermatitis in a Murine Model

    「加熱殺菌Enterococcus Faecalis EF-2001はマウスモデルのアトピー性皮膚炎を改善する」

    要旨
    ダニ抽出物とジニトロクロロベンゼンを用いたアトピー性皮膚炎モデルマウスにEF-2001を4週間経口投与した結果、耳の厚さや肥満細胞浸潤が減少し、血清IgE濃度が低下した。また、耳、リンパ節、脾臓における炎症性サイトカインの発現も抑制された。EF-2001による免疫調節作用を介したアトピー性皮膚炎症状を緩和し、その治療を補助する可能性が示唆された。
  • 口　腔

  • 掲載誌：Med Mycol J 55, E9–E19 (2014)

  • Protection of Mice from Oral Candidiasis by Heat-killed Enterococcus faecalis, possibly through its Direct Binding to Candida albicans

    「Candida albicansへの直接結合を介した、加熱殺菌Enterococcus Faecalisによる口腔カンジダ症からのマウスの保護」

    要旨
    EF-2001はカンジダ菌臨床分離株の付着を用量依存的に阻害し、カンジダ菌の周囲にEF-2001が集積することがin vitroで確認された。カンジダ菌感染モデルマウスにEF-2001を投与すると、舌の症状が改善してカンジダ菌数が有意に減少し、感染部位で多形核細胞の集積が促進された。EF-2001による口腔カンジダ症に対する保護活性は、免疫賦活作用と直接的な相互作用によると示唆された。
  • 基礎研究

  • 掲載誌：Med Biol 151, 289-294 (2007)

  • Radiation Protection Effect for EF 2001 (Enterococcus faecalis 2001)

    「EF-2001（Enterococcus faecalis）による放射線防護効果」

    要旨
    マウスの全身X線照射前後にEF-2001の連続経口投与により、マウスの生存率が有意に向上し、血液像やリンパ球数の回復を促進した。また、白血球幹細胞の再生や残存白血球細胞数の増加を通じ、照射後の修復を助けることが示唆された。EF-2001は放射線誘発傷害の治療や予防に有用であると考えられる。

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